-9.どうして?-



今日は賢に用事があるからと言われて1人寂しく休みの日に家にいる。

いつもだったらほとんどといっていいほど賢と一緒に過ごしている休日は、

1人でいると何をしようか思いつかない。



賢と付き合うまでは1人でいる時間も有意義に使っていた気がするのに、

賢がいないだけでボーっとしてしまう私っていったい・・・。

えーい!そんな考えじゃ駄目よ美奈子っ!

賢がいなくってもやらないといけないことはいっぱいあるんだから

やらないとっ!!

掃除だって忙しかったからしばらくやってないし、洗濯物だって溜まってる。

それが終わったら夏服だって買いに行かなくちゃ、それから休憩に

お気に入りの喫茶店に行って紅茶を飲めば完璧よっ。

よーしっ、行動開始するぞ!



自分に言い聞かせるように考えをまとめると、行動に移すべく勢いよく

ソファーから立ち上がった私は、手始めに洗濯をするために洗面所へ

向かった。





一心不乱にやっていた私は、いつもよりも入念に掃除をしてしまっていた。

いつもだったらやらないテレビ裏の埃取りやガス台をピカピカに磨くなどだ。



人間集中すれば出来るものね。



いまさらなことを思いながら、きれいになった自分の部屋に満足している

私。

きれいな部屋にいると気持ちも明るくなる気がする。

そんなことを思いながらも、いつもそう出来ればいいのに出来ない自分に

落ち込んでしまう。



落ち込んでどうする私っ。

折角きれいにしたんだから、これを維持すればいいのよって、そう思っても

なかなか出来ないものなんだよねぇ。

でも、心がけることは大事なことなんだから、とりあえずはそれでよしと

しよう。



1人で押し問答していた私は、出かけるために洋服を着替え家を出た。

外は天気が良くて長袖は暑いくらいだ。

でも、風もほどよく吹いていて過ごしやすい。

こんな日に出かけないのはもったいない気がするから出かけることに決めたのは

正解だったかもしれない。







ちょっと買いすぎたかな?

でも、気に入ってしまったんだから仕方がない。

もう少ししたら給料日にもなるし、何とかなるでしょ。



私は買ってしまった洋服が入っている袋を見ながらそんなことを

考えていた。

洋服は、キャミソールにカーディガン、それとワンピース。

どれも私の好みのもので一目見て気に入ってしまったものだ。

この洋服を着て賢に見せたらなんて言うかな?なんてことを考えながら

買っている私。

一緒にいなくてもこうやって賢のことを考えてしまうなんてかなり重症だ。

この恋の病は治ることはないんだろうな、なんてことを考えている私の前を

カップルが次々に通っていく。

そんな1組のカップルに私の目は釘付けになってしまった。

それもそのはず、そのカップルの1人は賢だったからだ。



どうして?どうして私以外の女の人と楽しそうに賢は歩いてるの?

どうして?






odai:Heaves



この2人の話続きます♪




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