-5.どれだけあげたら-



侘美と2人、お互いの彼氏が待つ待ち合わせの場所に行き合流した後、

夕食を食べて、彼氏の家にお持ち帰りされた次の日の朝、というより、

お昼に近い時間に目覚めて、朝食なのか昼食なのかわからない食事を

作った後、ぐっすり寝ている賢を起こしに移動した。







昨日は部屋についてすぐに、どちらかともなくキスをして、そのままベットの

上で、お互いの肌と体温を感じる行為に没頭してしまっていた。



賢が出張に行ってたから久しぶりだったし、お互い歯止めがきかなかった

んだよねぇ。

仕方ないよね、だって会いたかった賢にやっと会えたんだから。

でも、こんな調子だったら、賢が転勤にでもなったら、大変だろうな私・・・。

そうならないよう願っておくしかないんだけどね。



昨日の自分の行動を思い出しながら照れくさく思いつつも、自分の身体に

残っている気がする賢の温もりを感じながら、賢が寝ているベッドに行き、

賢が深くかぶっている布団を思いっきりはぎ取った。





それでも、自分の身体を小さく丸くなりながら必死になって寝ようとしている

賢がおかしかったけど、せっかく作ったご飯が冷めてしまうと思い、思いっ

きり再び寝ようとしている賢の身体を揺らした。

「賢もうお昼になっちゃうよ。早く起きてよ。美奈子さんが作ったせっかくの

ご飯が冷めちゃうじゃないのっ。」

そう言いながら、大きく身体を動かしてもなかなか起きようとしない賢に

痺れを切らした私は、耳元で囁いてみた。





「賢、私のことが好きで好きでたまらないんでしょ?賢の大好きな私が

作ったご飯食べたくないの?

聞いたわよ、私といたくて健司君と侘美の誘い断ってたんでしょ?」

私が耳元で囁くと、身体をぴくっと動かしながらも、なかなか賢は目を開け

ようとしなかった。



狸寝入りなんでしょ?耳が赤くなってきてますよ賢さん。

賢がこんなに照れくさそうにしてるの初めて見るかも・・・。

おもしろ〜いっ。

ふふふ〜、いつも私をからかうことが多い賢がこんなに照れくさそうにする

なんてっ。



賢の反応が面白くて、また耳元で囁こうとした私の腕を急に賢が掴んだかと

思うと、自分の方に引き寄せ、私はその反動でバランスを崩してベッドに

倒れこんでしまった。

気付くと自分の顔の近くに賢の顔があり、覆いかぶさられる体勢になって

しまっていた。

「何でそのことを美奈子が知ってるんだよ。」

「だって、教えてもらったんだもん。」

「ったく、余計なこと言いやがって。」

「何で余計なことなのよ。私その話聞いて嬉しかったのに。」

「嬉しかった?」

「そうよ、賢がそんなに私のこと好きだったなんて思わなかったもん。

だから、うれしかったの。賢が私のことを独占したいと思ってたなんて。」

「美奈子は独占欲が強い奴好きじゃないんだろ?」

「好きじゃないけど、賢だったら独占欲が強くてもいいの。

好きな人にだったら、独占欲で縛られても大丈夫みたい。」

賢は、私の言葉を目を丸くしながら聞いていた。



そうだよ賢。

好きな人にだったら、独占欲もたれてもいいんだよ?

それだけ私のこと好きでいてくれるんでしょ?



私は滅多に見ることがない賢の驚いている顔に、ニッコリ笑いかけながら

思っていた。

賢はしばらくじっと私のことを見ていたかと思うと、急にニヤッと笑いながら

言った。

「そうだったのか、それならそうと早く言ってくれないと困るじゃないか。

ご期待に答えて、独占モードに入らせてもらうことにするよ。」

賢はそう言って、私にキスをしてきた。

そのキスは、私の頭の中をふにゃふにゃに蕩けさせてしまうようなキス

だった。

そんなキスを受けてしまった私は、身体の力が抜けた状態になっていると、

賢は私の胸を触ってきて、私に甘い刺激を与えだした。



えぇ〜、ちょっと待って〜っ。



そう思いながらも、賢が与えてくる刺激に身体が反応して感じてしまい、

賢に好き放題されてしまった。







賢に好き放題され、それに感じてしまった私は、途中で意識を失くして

しまっていた。

そして気付くと昼は通り過ぎて、夕方になろうとしていた。



ちょっとどういうことよっ!



私は隣で私を抱きしめたままの賢を睨むと、賢は私の睨みなんて気にする

様子もなく、

「独占して良かったんだろ?だからそうしただけなんだけどな。」

「はい?今なんとおっしゃいました?そういう意味じゃないでしょうがっ!

どれだけ私をあげたら気が済むのよっ!!」

「まだ気が済んだわけじゃないけどな。一生気が済むことはないと思うけど。

だから、いつまでも美奈子のことは独占したまんまだよ。」

「っ好きにしてっ!」

「はいはい好きにしますよ。だから、美奈子も俺のこと独占欲で縛っても

いいからな。」

にっこり笑いながら賢は言った。



そんなに嬉しそうにされたら何も言えないじゃないっ。

でも、なんだかんだで嬉しいのよね私。

侘美が言った通り、好きな人に独占されるのはうれしいかも。



賢の腕の中でそんなことを思っていた。







その後私達は、すっかり冷えてしまったご飯を温めなおして夕食として

食べていた。

朝・昼兼用のはずだったのにね。





odai:Heaves



このカップルの話続きます♪




Novel

Next

Back

検索サイトから来られた方は、 こちら からTOPへどうぞ。