-3.歩幅-



「これ似合うんじゃない?試着してみたら?」

「そう?じゃ着てみるだけでも着てみようかな。」

「そうしなよ。私今日ワンピース欲しいんだけど、いまいち欲しいって思う

のがないのよねぇ〜。」

「時間はあるんだから、他の店にも行ってみようよ。」

「そうよね。じゃ侘美(たみ)試着しなよ。」



今日は休みで仲良しの侘美とショッピングに来ている。

久しぶりの友達とのお出かけだ。

侘美も彼氏がいて、私にも賢という彼氏がいるので、休みの日は彼氏と

会っていることが多いから、前のように一緒に出かけることが少なく

なってたので今日のお出かけはかなり楽しい。



彼氏達は同じ会社で、今日は土曜日なのに出張に行っている。

私と賢の知り合うきっかけは侘美と侘美の彼氏の紹介で始まった。

最初はなんて感じ悪い人なんだろうと思った。でも、今では彼氏と

彼女の関係になっている。

男と女の関係は分からないと言われているが、本当にそうだと思う。

まさか第一印象が最悪だった賢と付き合うことになるなんて、思っても

いなかったんだから。



「どう?ちょっと短いかな?」

侘美が試着室から、試着したスカートを穿いて出てきた。

マーメードラインのスカートだけど、侘美の体型に合っている。

丈は丁度よくて、ほっそりした侘美のにはそのスカートは

よく似合っていた。

「かわいいよ。丈もそんな気にならないよ。買っといたら?」

「うーん、悩みどころだなぁ。でも、こういうスカート欲しかった

からなぁ、買っちゃおうかな。」

「そうしなよ。私はこの店には欲しいのないみたいだから、別の所で

探してみるよ。付き合ってね。」

「じゃ、これ買ってくるから、その後別の店覗きに行こうか。」

そう言って侘美は再び試着室に戻っていった。





「久しぶりの女同士の買い物は、ゆっくり洋服を選べるから楽しいわ。

やっぱり洋服の買い物は、女同士に限るわね。」

「確かにね。賢と洋服なんて買いにきたらゆっくり見れないもんね。」

「そうでしょ?私も一緒よ。早く選べって急かされるし。」



店を出て、次の店に向かう途中侘美とお互いの彼氏について

話をしていた。

でも、今日はずっと歩きっぱなしで足が疲れてきている。

どこかでお茶をしたくなってきたなぁ。



侘美も私と同じだったようで、

「ねー美奈子、どっかでお茶しようか。ちょっと休もうか。足も疲れて

きたことだし。」

「そうだね。じゃ、いつもの店に行きますか。」

私と侘美のお気に入りのカフェに行くことにした。





「おいしいねー、ここの紅茶大好き。」

「ホント好きだねぇ美奈子は。ま、私も好きだけどね。」

そう言って私達はお互いを見て笑ってしまった。

紅茶を飲みながら窓際に座っているため、外を歩いている人達が見える。



みんないろんな速度で歩いてるなぁ。やっぱり男と女では歩く速度は

違うよね。でも、賢と歩いていても、そんなこと感じたことないかも。

今まで考えたことなかったけど、賢は私に合わせてくれてたんだなぁ。



そんなことを考えながら侘美の方を見ると、侘美も外を見ていた。

「外のカップル見てると、会いたくなっちゃうね。」

「そうだね。早く帰ってこないかな。」



賢会いたいよ、早く帰っておいでよ。





携帯の着信音が私と侘美同時になった。

液晶画面を見ると、お互いの彼氏からだった。

電話にでると、今空港に着いたと言っている。

私と侘美はおかしくなって、お互いを見て笑いながら大好きな彼氏に

向かって言った。





「「おかえり、早く会いたいよ。」」





odai:Heaves



このカップルの話続きます♪




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