-2.イチゴミルク-



「今日はなんと、食後のデザートがあるの〜♪」

賢(まさる)の家でお泊りの日、夕食を作った私は、イチゴをお皿に入れて、

テーブルの上に置いた。



「イチゴかぁ、おいしそうだな。」

と、賢がフォークでイチゴを刺し、口元に持っていきながら言った。

「そうでしょ!おいしそうだったから、ついつい買っちゃったの。」

わーい、私も早く食べよっと。



フォークでイチゴを刺し、賢と同じように食べようとしていたら、

「でも、イチゴ食べるなら、牛乳入れてイチゴミルクにしないとな。

買ってきてるんだろ?牛乳も持ってきてくれよ。」

と、賢はイチゴを食べだした私に言った。



は?牛乳?何で?



私は頭の中にはてなマークだらけになりながら、

「なんで牛乳?そのまま食べた方がおいしいじゃない。」

と、言うと賢は、ちょっとむっとした顔になりながら、

「なんでじゃないだろ?当然のことを言っただけだろ俺は。

牛乳にイチゴ入れて、つぶして食べるのがおいしいじゃないか。

なんで用意してないかなぁ美奈子(みなこ)は。」

と、私に言ってきた。



はぁ〜?なんで用意しなきゃいけないのよ!

だいたい、なんで牛乳くらいでむってするかなぁ。

賢にあきれつつ、賢の意見に反論した。

「だって、そんな食べ方したことないわよ、本当においしいの?

普通に食べた方がおいしいんじゃないの?」

「おいしいんだよ!ちょっとまってろ!」

そう言ったかと思うと、賢は立ち上がり、財布を持って、玄関から出て

行ってしまった。



もー、すぐにむきになるんだから賢は。

せっかく一緒にイチゴ食べたくて買ってきたのに・・・。

だんだん悲しくなってきて、さっきまであんなにおいしそうだったイチゴが、

見るのも嫌になってきた。





しばらくすると、賢がコンビニの袋片手に帰ってきた。

「はー、疲れた。牛乳買ってきたから美奈子食べてみろよ!絶対

おいしいから!」

賢は袋から牛乳を出したかと思うと、私のお皿に牛乳を入れて、イチゴを

フォークでギュウギュウ潰しだした。



いやー!なにするのよー!

賢の行動を止めようと、腕をつかむと、

「いいから、食べてみろって。」

と、賢は私の口の中につぶしたイチゴを入れてきた。



あれ?意外とおいしい?

私は、瞳を大きく見開きながら、賢を見た。

「おいしくて、びっくりしたか?」

「うん。意外においしいかも・・・。」

「そうだろ、そうだろ。」

賢は嬉しそうに、私の口の中にどんどんイチゴを入れてきた。



結局、イチゴは私が全部食べてしまい、賢は牛乳まで買ってきたのに、

あれから一口も食べなかった。

「賢、せっかく牛乳買ってきたのに、食べなかったじゃない。」

「いいんだよ。美奈子が俺がおいしいって思ってるのを、おいしく食べてくれ

たんだから。でも、ちょっと口寂しいかな?」

そう言ったかと思うと、私の唇に賢の唇が重なった。

「うん。やっぱりおいしいな、イチゴミルクは。」

賢は笑顔でそんなことを言ってきた。

「もう、そんなんじゃ味なんてわかんないでしょ。」

「わかるさ。美奈子から分けてもらったんだから。」

そう言うと、賢の唇が再び重なり、深い口づけに変わっていった。



その後の私達はどうしたかというと、・・・みなさんのご想像のとおりです♪



                             odai:Heaves



このカップルの話続きます♪




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