うれしはずかし初デート

「日曜日はデートだな。寝坊せずに起きろよ、車で迎えに行くから。」
「私が寝坊するわけないでしょ。直喜こそ寝坊しないでよね。」
「俺がそんなことするわけないだろ?するならどう考えても、倖の方だろ。」
「何で私なのよ!そんなに言うなら、寝坊したら、その日1日寝坊しなかった人の言うことを聞くんだからね!!」
「じゃー明日倖は、俺に絶対服従だな。明日が楽しみだ。」
「言ってなさいよ。絶対直喜が私に服従することになるんだから!」









めでたく?私今井 倖と佐藤 直喜は、すったもんだの末恋人同士になった。
恋人同士になって明日は初めての休み。直喜が私をデートに誘ってくれた。
直喜とデートだなんでうれしくて顔がにやけてしまう。
でも問題が1つある。それは、私は今まで男の人とお付き合いをしたことがない。
なので、もちろん明日は私にとって、24歳にして人生初のデートになる。


はー、どうしよー。デートってみんなどういう風にしてるんだろ?
緊張してるなんて直喜が知ったら、何言われるかわかんないわ。
絶対ばれないようにしなくちゃ!でも、このまま何もわからないまま明日デートに行くのもちょっと・・・。
よし!ここは奈々枝に相談しよう。
奈々枝は高校時代からの親友なんだけど、私と違い彼氏がいた事もある
し、きっと何かいいアドバイスくれるはずよね。
ただ、奈々枝は看護師をしてるから、今日夜勤じゃないといいんだけど。


そう思いながら、私は奈々枝に電話を掛けた。





「もしもし。」
「よかった〜、奈々枝電話でてくれて。今日夜勤じゃなかったのね。」
「今日は、日勤だから夕飯食べてゆっくりしてたの。所でどうしたのよ。」
「えっとですね〜。」


うーん、どう切り出そうか。


「何?佐藤氏ともうケンカしたの?どれどれお姉さんに言ってみなさい
慰めてあげるから。」
「違います!仲良くやってるわよ。」


なんで、そうなるのよ!まー確かに今まで奈々枝には直喜とケンカしてる話ばっかりしてたけど。


「今日電話したのは相談。明日直喜とデートなんだけど、デートなんて
初めてだから、みんなどういう風にデートしてるのか気になって。
ここは先輩の奈々枝に助言をもらおうと思って。」
「先輩って。確かに倖は今まで付き合ったことがないから、初めてのデートになるけど。そんなに気負わなくていいんじゃない?
どうせ佐藤氏には倖がデートするの初めてということ分かってるんだろうし。
デートなんてその場の雰囲気しだいよ。いつもの倖のままでいいのよ。」
「そんなものかな?でも、直喜に緊張してるのがわかるのも嫌だし。
あーどうしよー。」
「とりあえずよく寝て、朝爽やかに目覚めて、可愛いい格好して佐藤氏が迎えに来るのを待ってたら、佐藤氏喜ぶわよきっと。」
「そう?じゃちょっと頑張って可愛くしてみようかな。奈々枝に話聞いてもらってちょっと緊張とれたみたい。ありがと。」


ホントいつも奈々枝にはお世話になりっぱなしだわ。


そう思っていると、奈々枝が溜め息混じりに、
「もー、本当かわいいわね〜。私に少しでも倖の可愛さがあれば物事が
うまくいくのかもね〜。私には倖みたいな可愛げは出せないわ。」
と言ったかと思うと、今度は大きな溜め息をついた。


奈々枝が落ち込んでる?姉御肌でいつも私を慰めてくれてるからあまり
気にしたことなかったけどそういえばあんまり奈々枝から相談ごとってされたことないかも。よし!ここは相談にも乗ってもらったことだし、今度は私が相談に乗る番だよね。


「どうしたの?何か心配事?」
奈々枝にそう聞いてみると、奈々枝は何か躊躇っている感じでなかなか話してくれそうにない。でもここで話を終わらせてしまっては、私の意気込みはどうなるの?ということになるので、もう1度奈々枝に話をするよう促してみた。
すると、私が予想していなかった答えが返ってきた。


「神崎さんって私のこと何か言ってた?」


神崎君?そういえば直喜と付き合うきっかけになった焼き鳥屋に神崎君も来てて、あの時奈々枝と一緒に神崎君を置いていってたんだった。


あの後何かあったのかな?


「あれから神崎君には会ってないのよね。あの時2人残していったんだけど何かあったの?」
すると奈々枝は慌てた感じで、
「そっ、それならいいのっ。あの後特に何もなかったわよ。とりあえず倖は明日のデートに備えてもう寝なさい!そうした方がいいわよ。
じゃおやすみっ。」
そういって奈々枝はすぐに電話を切った。


奈々枝が慌ててる・・・。滅多にないことだわ。きっと何かあったんだろうけど、きっと奈々枝は電話掛けなおしてもこの調子じゃ素直に言わないだろうし。今度飲みに誘って聞き出さなくちゃ。


そう思い、電話を掛けなおさずに、奈々枝の助言どうりに直喜が迎えに来た時に可愛い格好で待ってようと思い、クローゼットを開け、明日着ていく洋服を選ぶことにした。








決まらない・・・。


クローゼットを開けてみたはいいけど、可愛い格好と言われてもなかなか洋服を選ぶことができずにいた。


どうしよ〜。こんなに洋服で悩むなんて。このままじゃ朝になっちゃうよ。


そう思いながらも、鏡とクローゼットの往復を繰り返していた。









何か音が聞こえる。


音が鳴っていることに気付いて目を覚ますと、床には洋服が散らばっていた。


選ぶのに疲れてきて、ベットで休憩しようと思って横になったら、そのまま寝ちゃったんだ。
はー、結局今日着て行く洋服決まってないよ。


そんなことを思っていると、私を目覚めさせた音は携帯の音だということが、音が鳴っている所を辿って行くとわかった。
名前を見ると、直喜の名前が表示されていた。電話に出ると、
「おはよー倖。今日は約束通り俺に絶対服従だからな。」
「はい?」
「倖、やっぱり寝坊したな。いやぁー今日は楽しみだ。」
直喜は楽しそうに言ってきた。
直喜に寝坊と言われ時計を見ると、待ち合わせの時間を過ぎていた。


えーっ、時間過ぎてる!!


「車で待ってたけど、時間になってもなかなか降りてこないから電話した。
とりあえず、用意して降りて来いよ。今から楽しい1日の始まりだからな。」
直喜はそう言って電話を切った。
私は携帯を持ったままボーゼンとしてしまっていた。




初デートが絶対服従ってどういうことっ!
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