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切なくて、恋しくて

27

私達は裕也の家に行き、いろいろ話をした。
今までのこと、これからのことを。
7年間好きだった私の気持ちを裕也は受け止めてくれたけれど、今まで私が感じていた辛い気持ちも裕也に伝えた。
それは、裕也自身が聞きたがったから。
裕也は私の気持ちを聞いている間ずっと私をソファーの上で抱きしめたまま聞いていた。
私は裕也の温もりを感じているせいか、それとも素直になったからなのか今まで私の心の奥底になおしこんでいた裕也に感じていた気持ちを話した。
裕也はただ聞いていて、話し終わった後、
「本当今までごめんな。
でも、これからの俺は咲のものだ、もう離さない。」
そう言ってくれて何だか涙が出そうになったけれど、それを誤魔化す様に裕也が抱きしめている腕に自分の顔を寄せた。
「裕也にそんなこと言われるようになるなんて思ってもなかったのにな。
それが、裕也に抱きしめられて一緒に過ごしてる。
何だか夢みたい。」
「夢なんかじゃないよ。」
そう言って裕也は私を抱く腕の力を強めた。
「うん、裕也の温もりを感じられる今は夢じゃないよね。
でも、今私が裕也と一緒にいられるのは景山君のお陰だよね。
私が早く自分の気持ちに素直になっていたらあんなに傷つけることもなかったはずなのに。」
「咲だけが悪いわけじゃない。
俺も共犯だ。
でも、俺達がいつまでも夏樹に悪いという気持ちを思っていても、夏樹に申し訳ないからな。
だから、俺は咲を悲しませない必ず幸せにする。」
裕也の言葉に私は裕也の方に振り返り、
「うん、私も裕也を幸せにするよ。」
笑顔を見せ、今まで傷つけてしまったけど私を大事に思ってくれていた景山君を頭の中に描きながら素直な気持ちで裕也に伝えた。

これからは素直になって裕也と幸せになる。
でも、その幸せは景山君そして千佳ちゃんのお陰だということを忘れない。
千佳ちゃんにも裕也とのことをきちんと話そう。
たとえ何と言われても自分が今まで千佳ちゃんに言えなかったことを伝えよう。

私は裕也を見つめながら決心を固めた。
決心を固めた私に裕也は、
「咲、心を俺にくれたけど身体も俺はもらっていいのか?」
「は?へっ!?」
じっと真剣な顔で聞いてくるから思わず顔を赤くしてしまう私に、
「返事は?」
と私の返事を催促してくる。

そんな恥ずかしくなるようなこといきなり聞かないでよっ。
答え難いじゃないの!

私は恥ずかしくて答えに詰まっていると、
「そこは素直にはいって言うところだろうが。」
と、裕也は言って突然キスをしてきた。
私は突然過ぎるキスに驚いてしまったけど、唇から感じる裕也の温もりを心地よく感じていた。
そして胸のときめきも。
裕也は角度を変えながら深いキスを私にくれる。
私はそのキスに自然と答えて舌を絡ませる。
次第に私は身体の痺れを感じ、裕也の胸元の洋服をぎゅっと握り締めた。
「咲可愛いな。
今までこんな咲見たことないからもっと見たい。」
そう言ったかと思うと裕也は私を抱き上げた。
「きゃっ。
何!?突然!」
「今すぐ咲が欲しい。
じっくり可愛がらないといけないから場所移動。」
「歩けるわよ私っ。」
「いいからこのまま抱かれてろ。」
裕也は私の言葉など聞く気はないらしく、そのまま私を寝室に連れて行ってしまった。








寝室に連れて行かれた私は、再びキスをされた。
ソファーと違うのは、裕也がキスをしながら器用に私の洋服を脱がせていく。
私は恥ずかしさと身体の痺れにされるがままの状態だ。
「恥ずかしいんだけどっ」
唇が離れた瞬間私は裕也にそう伝えたけど、
「恥ずかしさなんてすぐ分からなくしてやるよ。」
そう言って私の胸に触れてくる。
「やぁんっ」
私の胸に触れる裕也の手は自由自在に動き、胸の突起も刺激する。
私はその刺激に感じてしまい、甘い吐息と喘ぎ声が出てしまう。
裕也に触れられるすべてが感じてしまう私は秘部を濡らしていたけど、そのことを裕也に知られるのが恥ずかしくて足を強く閉じた。
そんな私の様子を裕也が気づいてしまい、
「何隠してるんだ?」
そう言って私の足に触れ力を抜いてしまう。
「はあぁんっ、んんっ!」
すっかり私の足の力を抜いてしまった裕也は、私の足の間に身体を入れてしまい閉じさせないようにする。
そして、私が隠したかった秘部に触れてくる。
「やぁん、だめっ!」
「駄目じゃないだろ?咲が感じてくれてるのかを俺に教えてくれないと。」
そう言って突起に触れ、押したり擦りつける。
「あああっ!」
私は今まで感じていた刺激よりも強い刺激に身体をピクツかせてしまう。
「まだこれからだぞ。」
裕也は突起への刺激を続けながら私の中に指を侵入させ、中を探る。
その動きに私は身体を満たす痺れを開放させたくて頭を左右に振ってしまう。
声ももう抑えることなんか出来なくて、言葉にならない喘ぎ声を発している。
そんな私の様子を裕也は私の足元から見て、満足そうな顔をしたかと思うと、
「そんなに指を締め付けるなよ。
これからもっと締め付けてもらわないといけないんだから。」
そう言って私の中から指を抜いた。
「何、・・・締め付けるって。
そんな・・・・こという、普通!」
「言うだろ。
咲一緒に気持ちよくなろうな。」
私は裕也の露骨な言葉が恥ずかしくて口調強く抗議するけど気にする様子もなく飄々と答えた。
そして、私の中にゆっくりと自分の物を侵入させてくる。
侵入の圧迫感を感じながらも、裕也がいつもの口調で言いながらも私の身体を気遣ってくれてることを感じる。
そのことがうれしくて、裕也と1つになれたことがうれしくて、裕也に抱きついた。
裕也は私の中に侵入した後動き出しながら私を感じさせる。
「んんっ!はああぁんっ」
私は裕也の動きに腰を気づくと動かし、快感を得ようとしていた。
「きも・・・ちいっ、よぉ!」
「俺も、気持ちい・・・よっ」
裕也を見ると、顔をしかめ快感を得ていることを私に伝える。
次第に動きを早めていく裕也に私は、
「すきっ!ゆう・・・・やぁっ」
と言っていた。
「俺もだ。
愛してる、咲」
裕也は私の耳元でそうささやいてくれる。
私達はお互い息を荒くしながら一緒に高みに向かっていく。
そして、
「あああっ!」
「くっ!」
同時に私達は言葉をいったかと思うと、快感を開放させた。
息も荒くお互いを抱きしめあいながら、裕也と1つになれたことのよろこびを改めてかみしめた。
今まで感じたことのない満足感と共に・・・・。











次の日、裕也と一緒にあずみと大樹の家を訪ねた。
あずみには絶交と言われていたけれど、裕也とのことをどうしても報告したかったから。
あずみは、私と裕也の顔を見ると涙ぐみながら、
「2人共心配ばっかりかけないでよね!
怒る方の身にもなりなさいよ!!
でも、良かったね咲。
やっと素直になれたんだね。」
そう言って私を抱きしめてくれた。
私はあずみの優しさがうれしくて、思わず泣いてしまいそうになっていると大樹が、
「ほら、いつまでも玄関で話しててもしょうがないだろ。
早く中に入って2人のお祝いだ。」
私達を家の中に入るよう促した。
結局夜中まで騒いだ私達だったけど、あずみから大樹が知らない間に裕也に説教をしていたのよ、とこっそり教えてくれた。
大樹は私が思うとおりにしたらいいと言いながら、裕也にしっかりしろと言ってくれていたらしい。
本当、私と裕也はこの夫婦に頭が上がらないなと思う。
でも、私達のことを考えてくれる大切な友達がいることを幸せに思った。










月曜日会社に出勤した私は、千佳ちゃんを何とか捕まえて、話がしたいと伝えた。
千佳ちゃんは、笑顔もなく黙って私の話を聞いていた。
私は今の正直な気持ちを千佳ちゃんに知って欲しかった。
たとえ千佳ちゃんが許してくれなくても。
話し終わった私に千佳ちゃんは、表情を変えてはくれずしばらく黙っていた。
私はそれも仕方がないことだと思い、その場を立ち去ろうとすると、
「最初からそうやって素直に裕也さんのことが好きだって言ってくれたらよかったんですよ。」
千佳ちゃんは私が予想していなかった言葉に足を止め、千佳ちゃんを見つめた。
「気づいてたんです、咲さんが裕也さんのことを好きだっていうのは。
だから、咲さんが素直に自分の気持ちを言ってくれていたら私は裕也さんに告白なんてしなかった。
なんか悔しかったんですよね。
仲良くしてると思ったのに素直になってもらえないなんて。
だからむきになっちゃったのかな。
私、裕也さんが好きな気持ちは本当ですけど、それよりも私咲さんが好きみたいです。」
「ごめんね。
私が早く素直になるべきだったんだよね。」
「そうですよ!
そうすれば私だって咲さんの恋を素直に応援できてたのにっ。
でも、咲さんやっと素直になったんですね。
もうずっと素直でいないと駄目ですよ。
そうしないといろんな人を傷つけることになるんですからね。」
「うん分かってる。」
「本当かな?」
「本当よ、もう素直になるって決めたんだから今までの私じゃないわよ。」
「それならいいです。」
「ありがとう千佳ちゃん。」
「いえいえ、本当に困った先輩ですね。」
千佳ちゃんは久しぶりに見せてくれるいつもの笑顔を見せてくれた。





昼休み千佳ちゃんと食堂に行くと景山君がいることに気づいた。
このまま声をかけるのはいけないだろうと思っていると、
「咲さん。」
と、景山君は私にいつもと変わらない笑顔で近づいてきていた。
そんな景山君にやはりどう声をかけたらいいのか分からないでいると、
「そんな顔をしないで下さい、悲しくなりますよ。
ねー咲さん、今幸せですか?」
優しい声で私に問いかけてきた。
私は傷つけてしまったのに優しくしてくれる景山を前にして涙が出そうになってしまったけど、裕也と話したように景山君の優しさに答えるためにも、
「うん、幸せ。」
と素直に答えた。
すると景山君はにっこりと笑いながら、
「俺はね、咲さんが幸せならいいんですよ。
だから、ずっと幸せでいてくださいね。
そうじゃないと俺も幸せになれませんから。」
そう言ってくれた。
私はいつまでも景山君の優しさに甘えているんだと感じながらも、今の私の幸せをくれた景山君に感謝した。









食後いつものようにコーヒーを持って屋上に向かった私は空を見ていた。
そして、今の幸せな状態を作ってくれたみんなに感謝した。
いつまでも素直になれなかった私のために傷つけてしまった景山君。
そんな私に幸せになってくれと言ってくれた。
その気持ちを私はこれからも大事にしなくてはいけない。
そして、自分の気持ちに素直になる、それが幸せの第一歩だということ。



「咲。」
空を見上げる私に裕也が優しく声をかける。
私は振り返り、裕也に微笑み返した。


+おわり♪+






今までで1番長い連載となりましたが、皆様からの声に励まされながら今日まで頑張れたと思っています。
長い間、お付き合いありがとうございました。

マチ拝
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