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Magic Pearl

追われるものと傍観者 3

4人でお茶を飲みながら話をした後逸香ちゃんと鷹也さんは寄り添いながら帰っていった。
私と圭さんはと言えば、すでに終電の時間は過ぎていて店の奥にある部屋へ泊ることにした。
初めて身体を重ねた時から何度か圭さんは泊まったことがあり、この場所には圭さんのものが少しずつ増えていっている。
並べられた歯ブラシ、引き出しには圭さんの着替えが入っている。
今はまだ照れくささというか違和感があったりするけれど、それも次第に薄れてきて私の日常になろうとしている。
それは圭さんといるからこそ感じるものであって、1人では知ることのなかった感覚。
もしかしたら逸香ちゃんみたいに悩んでしまうことだってあると思う。
そうなった時私は逸香ちゃんのように圭さんのそばを離れるだろうか?

そんなこと、今は分からないし、分からなくていいことだと思う。
だって、今私は圭さんといて、ずっと一緒にいることを望んでいる。
それが私の中の真実なのだから。
きっと逸香ちゃんも今頃そう思っている気がする。
長い間鷹也さんと離れていても想いは変わらなかったのだから。

「真珠、水が流しっぱなしになってるよ。」
「あっ、本当だ。」
シャワーから出てきた圭さんはいつの間にか私の隣に立っていて、ぼーっと考え事をしていた私に話しかけ、水を止める。
食事を終えた後圭さんにはシャワーを浴びるように言って私は洗いものをしていた。
その間色々と考えていたせいで手の動きを止めてしまっていたようで、水を止めるのを忘れてしまっていたらしい。
「続きは俺がやるから真珠もシャワーを浴びておいで。」
「あと少しだし大丈夫。」
「このくらい俺にも出来るよ。行っておいで。
それに、待ちきれないというのが本音だし。」
耳元で言われた言葉は私の身体を反応させてしまった。
それは、忘れていたはずの熱を呼び起こしてしまったせい。
沈めたはずの熱は簡単に浮かび上がってくる。
圭さんに教えてもらうまで知らなかった熱はこんなに簡単に私を熱くしてしまうから困る。
「ほら、真珠も同じだろ?
別に俺はこのままの真珠でもかまわないからいいけど。」
「それは私が嫌だもの。じゃ、お願いします。」
圭さんの言葉に慌てて離れてからシャワーを浴びるべく移動をした。









「うん?どうしたの?」
「もう…、意地悪、だ。圭さん。」
「想いが溢れすぎてるだけだよ。意地悪だなんて傷つくよ。」
「っあ…っ、ほら、それ…が、んんっ」
「欲しがってるのは真珠。俺はそれに応えてるだけ。
甘い声を出されて甘えられたら期待に答えないわけにはいかないからね。」
「んんっ、…やぁ!ダメ、ダメっ、そんなにしちゃ、やぁっ」
シャワーから出てきた私を圭さんは冷えた水をコップに入れて用意してくれていた。
そこまでは良かったけれど、その後冷えた水はコップから直に最後まで飲むことはできなくて、圭さんから口移しで飲まされてしまった。
そして、キスで高められた熱はベッドで肌を重ねたことでますます高まり、快感を生み、今もその快感の波は止むことがない。
直に触れられている場所は本当だったら隠してしまいたい場所。
なのに、触れられた突起と秘部は圭さんの舌と指を簡単に受け入れダメだと口にしながら浅ましく求めてしまう。
それさえも羞恥を感じさせてしまうのに、圭さんは動きを緩めることなく私を感じさせる。
浮き上がる腰を逃すまいと腕を絡め逃げ道を失くし私を高め続け、濡れた音が鼓膜を揺らす。
「やぁっ、いっ、いっちゃ…っ!」
「いいよ、イって。」
くっと私の中で曲げられた指は壁を刺激し、反対の手では近くにある突起をさすり攻め立て私は何も考えられない状態になり、瞼を強く重ねたままイってしまった。






荒く吐きだされる息の合間に出るのはとぎれとぎれに甘くねだるような声。
イッたはずなのに私の身体は熱を鎮められない。
「イっちゃったね。本当に真珠は可愛いから困ってしまうよ。」
ゆっくりと私の肌を這う圭さんの手の動きは、触れられるだけでも感じてしまうのに、それ以上の快感を起こさせようと意思を持って動きまわる。
すでに圭さんには私が感じる場所は知られていて、その場所に唇を寄せられ痺れが体中を走る。
「感じてる真珠の肌はうっすらとピンクがかっていてそれだけでも誘ってるみたいだよ。
…溺れるっていうのはこういうことをいうんだと真珠と出会って初めて知ったよ。」
「えっ?何…?」
感じすぎて圭さんが言った言葉がとぎれとぎれに耳に入ってきて、文となさないせいで聞き返したけれど、圭さんはほほ笑むだけで答えてくれなかった。
気になりながらもすぐに圭さんからもたらされる快感に思考が続かず、圭さんの身体を抱きよせる。
抱きついた私の髪を優しく触れながらキスをする。
絡められる舌、離れた時に圭さんの唇を濡らす唾液が扇情的に感じられ、私の身体に痺れを感じる。
淫らな想いに支配される自分が恥ずかしいというよりも愛しい。
圭さんに愛されていることが身体のすべてで感じられるから。
好き、愛しい、そんな感情が私の身体を満たし、満足なはずなのにもっと、もっとと求めてしまうのは当たり前のことなんだろうか?
こんな感情、想いは圭さんと付き合いだして知ったものだからよく分からない。
そんな私に圭さんは優しく微笑んでくれ、もしかして私と同じ感情を持っていると思わせる目をしているからいいのかな、なんて思える。
身体だけでなく想いさえを重ね合うことができるということがこんなに幸せだということを教えてくれた圭さん。
その相手が圭さんでよかったと心から思える。







「はぁ…、んんっ、けいさん、圭…さ、ああぁ!」
高められる快感の逃げ道を見つけられずどうしようもなくてシーツの上で頭を左右に動かす。
そんな私の額にキスを落とした後圭さんは私の中へと侵入を始める。
早く深く、時に浅く動き出す圭さん、私はといえば喘ぎ声を出しながらも淫らに腰の動きを合わせて紡ぎだされる快感を逃すまいとしていた。
「けいさん、けいさんっ!」
「名前だけじゃなく、言って。真珠…っ」
「ぅんっ。好き、好き…っ!」
「俺もだよ…。愛してるよ、真珠。」
「またっ、きちゃうっ。…きちゃうよぉ!」
「一緒に、ね。」
あふれる想いと一緒に高まる快感を2人で上り詰めるために動きを速め、私達は同時に昇りつめ快感を解放した。






その後も圭さんは私の身体をじっくりと愛してくれたおかげで次の日は寝不足になってしまったけれど、満たされた心と身体はそんな眠気さえも心地よくしてしまっていた。
逸香ちゃんと鷹也さんはどうなったのかというと、仲良くお店に来てくれている。
逸香ちゃんの肩肘張らずに鷹也さんに甘えている姿は微笑ましくてやっぱり私を嬉しくさせる。
そして圭さんはというと、相変わらず私を甘やかし可愛がってくれている、と思う。
逸香ちゃん曰く、圭さんのヤニさがった顔を見るのは初めてで飽きないということだけど、私にとって圭さんはいつもの圭さんなのでよく分からない。
幸せなのが一番。
それが私の信条であり本心。
だから、今の日常は私の想いを叶えてくれていると言える。
叶えてくれたのは、圭さん。
私の大切で愛しい人。


+おわり♪+
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