続Loveliness Yo

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おまけ


賀谷西と付き合いだして数ヶ月。
恋人同士になったことでらぶらぶな日々、バラ色の高校生活を過ごしているのかと問われれば微妙、と答えるのは必至だ。
相変わらず賀谷西はいじわるだから桐野君に助けを求めてしまうことがあるせいで騒がしくしてしまい紗和子ちゃんに怒られていたりする。

おかしい、両想いってことはバラ色の高校生活の第一歩じゃないの!?
そりゃ、バラ色な時がないわけじゃないけど・・・。







「やだ。」
「何でだよ。」
「だって、賀谷西やらしいことするもん。」
「当然だろうが。好きな女と一緒にいるんだから。」
「そんな即物的な言葉って、恥ずかしいのよ!」
「即物的じゃなくて素直だって言ってほしいな。それに、優美のことが好きなんだから仕方ないだろ?こんな考えになっても。」
「こんな時ばっかり好きって言うのはずるいと思う。」
「ほら、いろいろ言ってる間に着いたぞ、俺ん家に。」
「はうっ、結局来ちゃったよぉ。」
「そういうことで、いらっしゃい、優美。」
「うう、結局賀谷西のペースに乗せられてるよぉ。」
放課後賀谷西と一緒に帰っている私は何度か賀谷西の家には行ったことがある。
その時初めて知った、意外と賀谷西がお坊ちゃまだったということを。
初めて行った時には口をあけっぱなしにしていたくらいだ。家が大きすぎて。
紗和子ちゃんの家も結構な大きさだから大きい家には免疫がついているつもりだったけれど、それよりも大きい家に住んでいたんだから私の反応は正常なはずだ。
しかも、賀谷西の部屋は離れになっていて、部屋の中は一人暮らしが出来るだけの電化製品が置いてあるしトイレとお風呂まであった。

高校生のうちからこんな贅沢じゃいけないと思う。
あっ、でも贅沢ばっかりしてきたからこんな性格になったのかも。
そっかそっか、それだったら納得できる。

フムフムと自分の考えに満足していると、賀谷西から何を考えてるのかとしつこく聞かれ、しかも、卑怯な手を使って私の口を割らせた賀谷西は、しっかりといじめてくださった。
口を割らせるためにくすぐるだけでなくそんなことをするなんてずるい!と思わずにはいられない。
その後には、ちょっとだけ、えっちなこともされたりして。
賀谷西の家に来たら何だかんだでこんな展開になってしまう。
それでも、文句が言えないのは立場の弱さのせいなのか惚れた弱みなのかは判断が難しいところだ。
紗和子ちゃんに言わせれば、惚れた弱みらしいけれど・・・。





「なっ!耳に息吹きかけるな!!」
「偶然だろ?それなのに、感じてるなんてなぁ。」
楽しそうに笑いながら息を吹きかけるだけじゃなくて、耳を舐めたりしてくる賀谷西の身体を押しのけようと頑張ってはみるけれど、力の差があるせいで目的は達成されることなく抑え込まれてしまう。
じたばたと覆いかぶさろうとする賀谷西から逃げだそうと試みてはみるものの、動きを読まれている私の行動はまたもや阻止されることとなり、気がつけばスカートのすそから手を侵入させ始めていた。
「ちょっ!やぁん!!」
「えっちくさい声だしやがって。」
「うぇぇえ!?そ、そんな声出してないもん!!」
「出してるだろうが。男心をくすぐるような声をな。」
「出してないし!」
プルプル震え出す身体は、未知の感覚と経験したことないことを経験してしまいそうな怖さのせいかもしれない。きっと、目も潤んでいるはず。
気がつけば力が入り過ぎている身体から賀谷西の重みがなくなる。
「はー、少しずつみたいだな、やっぱり。ここまで待ってたんだからゆっくりやらないといけないんだろうな。」
クスッと笑う表情は呆れているわけではなく、優しさが見えるものだった。
実は、こんな場面は初めてのことじゃない。何度か賀谷西の家にやってきた時に同じような出来事があったけれど、賀谷西は脅えてしまう私に無理なことはしない。
どちらかといえば、優しくなっていると言えるくらいだ。


意地悪だけど、優しく接してくれるということは、私達が恋人同士になったからなのかなぁなんて思うけれど、このことを紗和子ちゃんに言った時に、
「何て生殺しな。意外と我慢強いのね、賀谷西君。意外なこと。」
ニヤニヤと意味深な顔を見せる。
紗和子ちゃんの表情を見ていると、賀谷西に感心している言葉とは裏腹な気がして問いただしてみたけれど、自分で考えるようにと言われるだけだった。
いまだに分かっていないから、宿題のようになってしまっている。


「お子ちゃまな優美にはゆっくりペースで付き合わないといけないから、とりあえずは、嫌がってないキスでも。」
そう言って重ねられる唇。唇を甘噛みしたり、ゆっくりと開かれる口に絡める舌。
初めはビックリしたけれど、今はキスに、驚くこともなくなった。
キスは、嫌いじゃない。どちらかと言えば好き、かな?
頭がボーッとしちゃうけど、キスの時に私の髪に触れる賀谷西の手も愛しさを感じて気持よくなってしまうから。
「キス、好きだよな、優美。」
嬉しそうな顔で聞いてくる賀谷西に、
「うん、好き。」
素直に答える私。
「・・・まいった。」
苦笑しながらそう言うと、ぎゅっと抱きしめてくれる。
「好きだよ、優美。」
穏やかに、そして愛しさを込めて呟く賀谷西の声は私の心を熱くする。

何だかんだも、紗和子ちゃん曰く、バカップルな日々を過ごしている私達だった。

+おわり♪+


おまけです。
R15ということで進めていたはずなのにそんなシーンもなく完結したので書いてみたおまけですが、ぬるい話になってしまった感ありありですね(汗)
とりあえずは、恋人同士になって少しは甘さが出たのでは?なんて思っているのですがいかがでしょうか?


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