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潤一郎さんからキスマークを首筋に初めてつけられてから1ヶ月が

過ぎた。





キスマークを始めてつけられた次の日、制服を着たときにキスマークが

チラチラと見えていることを、お姉ちゃんにからかわれてしまい、

照れくささのあまり、作っていた卵焼きを焦がしてしまった。

さすがにキスマークを見せたまま学校に行くわけにもいかなくて、

お姉ちゃんに化粧品を使ってうまく隠してもらった。



そして、キスマークが消えてきたと思ったら、潤一郎さんが場所を変えて

キスマークをつけるというのが今の所繰り返されていたりする。

キスマークの場所は、いつも違う場所につけられていて、洋服から出ている

胸の近くの場所だったり、首筋も、1回つけた場所ではなくて、違う場所に

つけたりしてくる。

そんな潤一郎さんの行動が分からなくて、何でキスマークつけるのか聞いた

けど、理由は教えてくれなくて、ただにっこり笑っているだけだ。



最初は照れくさくて仕方なかった私だけど、何度もキスマークをつけられて

くると、キスマークの先はないのかな?なんてことを思いだしてしまう。

でも、そんなこと潤一郎さんに言えるはずもなく、もんもんとした日々を

過ごしていた。





「真琴〜、今日のお弁当は何かなぁ〜?」

瑛子がジュースを持って私の所にやってきた。

私は瑛子とすみれに言われたお弁当作りは、約束の1ヶ月はたったんだ

けど、2人のリクエストで2人へのお弁当作りは続いている。

約束の期間は過ぎたということで、お弁当を渡したら、お弁当代を私に

くれる。

いらないよって言っても、2人は、

「いくら友達でも、けじめはつけないとね。」

と言って、お金を渡してくるので、材料費だけの分をもらうことにしている。

だって、手間はそんなにかからないんだよね。

お姉ちゃんたちのお弁当作ってるから、少人数よりも人数いた方が

作りやすいし。

でも、2人の考え方は嫌いではないので、ありがたく受け取っている。



「さて、今日も真琴のおいしいお弁当を頂きますか。」

「ねー、すみれは?」

「先生に呼び出されてたよ。それが終わってから来るって。」

「そっか、じゃ食べてようかな私も。」

私と瑛子は定番の場所、屋上でお弁当をひろげて食べ始めた。

瑛子と2人で食べていると、すみれがやってきた。

「遅かったね。」

私がすみれに声をかけるとすみれは、溜め息混じりに答えた。

「まーね。お腹空いたわ、私にもお弁当早くちょうだい。」

そう言って、すみれの分のお弁当に手をのばし、包みを広げて

食べだした。





お弁当も食べ終わりくつろいでいると、

「真琴、何か悩みでもあるの?」

と、瑛子が聞いてきた。

「何で?」

「だって、溜め息つくこと多くなったじゃない。さすがに気付くわよ。」

「溜め息ついてた?」

「ついてたわよ。本当真琴って分かりやすいわよね。

何か悩んでたらすぐわかるもの。」


そんな分かりやすいのかな私。

そんなんじゃ隠し事もできないじゃない。


「悩みっていうか・・・。」

「何よ、言ってもなさいよ。」

私が、なかなか言い出せないでいると、すみえが、

「キスマークのことじゃないの?」

と、確信をついてきた。


何で、キスマークのこと気付いてるの!?


すみえの言葉にびっくりしていると、

「気付いてたわよ私達。だって、首筋とかやたら触ってたりしたじゃない。

そんなに触られてたら何かあるのかなぁって思うわけよ。

よーく見たら、キスマークを化粧で隠してるじゃない。

その後ぐらいから溜め息なんかつかれたら、それが原因かと思うわよ。」


そ、そうですか・・・。

そんなわかりやすいことしてたなんて、全然気付かなかった。


「で?先生とはやっちゃったの?」

と、瑛子がニヤニヤしながら聞いてきた。

「そんな、やっちゃっただなんて・・・。」

「正直に言いなさいよ。相談に乗ってあげるから。」

瑛子はニヤニヤ笑ったまま私に近づいて、ホレホレ、と言いながら、

私の頬を指でついてきた。

「まだやるまではいってないんじゃない?だから悩んでるとか?」

すみれが、私の心の中を読んだように、私の気持ちを言い当ててしまった。

「なるほど〜、キスマークはつけてくるのに、何でそれ以上手を出して

こないのかって思っちゃってるわけね。」

すみれの言葉を聞いて、またまた瑛子が私の気持ちを言い当てた。


何で2人共私の気持ちを言い当てちゃうのよっ!

そんなにわかりやすいのかなぁ、私。


2人に自分の気持を言い当てられてしまい、あたふたしていると、

「正直に言いなさいっ。」

と、瑛子は言って、

「そうね、正直に気持ち言ったらすっきりすると思うわよ。」

と、すみれはにっこり笑いながら言った。


正直って言われてもねぇ〜。

でも、確かに2人が言うように相談に乗ってもらったら、すっきり

するのかも。


そう思って、思い切って2人に相談することにした。





「なるほどね。それじゃ真琴は先生に手を出して欲しいって思ってるの

よね?」

2人に正直に自分の気持を話した後、瑛子が聞いてきた。

「手を出して欲しいっていうか、何でそれ以上何もしてこないのかなぁって

思ってるだけで。」

「思ってるということは、それ以上先のことに進んでもいいってことでしょ?」

「まー、そうかも。」

「好きな人から求められたいって思ってるのよ真琴は。」

「そうなのかなぁ〜。」

私は、瑛子の言葉に相槌を打つような返事しかできないでいると、

「ねぇー真琴、好きな人の気持ちが自分と一緒の気持ちになった後相手の

身体を求めるのは自然なことだと思うわよ。」

と、すみれが優しい笑顔で、私にゆっくりと話しかけてきた。

「だって、それが人間の欲求なんだから。

先生がキスマークをつけるってことは、真琴を求めてるんだと思うわよ。

それ以上のことをしてこないのは、真琴の気持ちが同じ気持ちになるのを

待ってくれてるんじゃないかな?

真琴もそんな先生の気持ちに答えたいって思い出したから、何で

何もしてこないんだろうって気持ちになったんだと思うわよ。

そうでなきゃ、そんな気持ちにはならないわよ。

だから、真琴は自分のそんな気持に正直になってもいいんじゃない?」

私は、すみれの言葉をじっくりと自分の中で考えてみた。


すみれの言うとおり、私は先生を求めている?

そうなのかもしれない・・・。

潤一郎さんに触れられると気持ちいいと感じるし、もっと触れて

欲しいとも思う。

潤一郎さんも同じ気持ちなのかな?

そうなんだったら、潤一郎さんに自分が今感じている気持ちを伝え

たいっ!


私は、自分の気持ちがはっきりとわかって、今感じた気持ちを潤一郎さん

に伝えないといけないと思った。

「どうしたいか決まったみたいねその顔は。」

すみれが、決心した私の顔を見てそう言った。

「うんっ!

潤一郎さんに自分の感じた気持ちを話してみるわ。」

「そうね、それが言いと思うわよ。」

すみれがうなずきながら答えると、瑛子は、

「良かったじゃない自分の気持がはっきりして。

結果報告まってるわ。」

そう言って、またニヤニヤしている。

「わかってるわよ。2人に結果報告しなかったら何て言われるか

わかんないもんね。」

「よくわかってるじゃないの。」

「さすがにわかるわよ、付き合いも長くなると。」

「頑張って自分の気持ち伝えなさいな。」

瑛子はニッコリ笑いながら言った。


本当2人共いい友達だよ。

ありがとね。

よしっ!

潤一郎さんに自分が感じている気持ちを伝えちゃうぞっ!!


私は、潤一郎さんに自分の気持ちを伝えることを決心して、勢いよく

立ち上がり、瑛子とすみれの手を強く握りしめた。





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