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めでたく?お姉ちゃんから潤一郎さんとのお付き合い許可をもらい、

再び夕食をお姉ちゃんを交えて私達は食べだした。

お姉ちゃんは、

「今日のご飯もおいしいわねぇ〜。

茶碗蒸しのおだしが効いた味が最高よっ。」

そう言って、勢いよく食べて山盛りでご飯のおかわりをして、きれいに

食べきった。


お姉ちゃん食べすぎだよ・・・。

でも、自分が作ったご飯をこんなにおいしそうに食べてもらえるのは

嬉しいけどね。


お姉ちゃんの食べっぷりを見ながら、私はそんなことを考えていた。





「ごちそうさまでした。」

潤一郎さんが食事が終わり、両手を合わせてにっこり笑いながら私に

言った。

「今日は、真琴ちゃんのご飯を食べれて満足ですよ。」

「潤一郎さんにそう言ってもらえるとうれしいな。」

「本当のことですからね。」

「ありがと。」

私は、潤一郎さんに満足と言われて嬉しくなりながら、食後のコーヒーを

出すために食器を片付けようと、食器を重ねだした。

すると、お姉ちゃんが片付け始めた私に、

「真琴、食器片付けたら私潤一郎先生とお酒飲むから準備お願い〜。」

「はい?急に何言ってるのよ。

そんなこと言われても潤一郎さんが困るでしょ?」

「何で困るのよ。彼女の家族が飲もうって誘ってるんだから断るはずない

じゃない。ねぇ〜、潤一郎先生?」

お姉ちゃんは首をかしげながら、潤一郎さんの方を向いて嫌と言えない

雰囲気を出しながら言った。

潤一郎さんはそんなお姉ちゃんに嫌な顔せずににっこりと笑って、

「いいですよ、お付き合いしますよ。」

と、言った。

潤一郎さんの返事に満足そうな顔をしながらお姉ちゃんは、

「そうよねぇ〜。

じゃそういうことで、真琴準備よろしく〜。」

と、私に微笑みながら手を振り出した。


よろしくってお姉ちゃん。

潤一郎さんも無理してるんじゃないかな。

それに、お姉ちゃんお酒飲むと絡み酒になっちゃうんだよねぇ。

潤一郎さんに申し訳ないよぉ〜。


そう思って私は、潤一郎さんの近くに行き、本当にいいのか確認するために

話かけた。

「潤一郎さん、そんなお姉ちゃんに付き合わなくていいよ。明日も

仕事なんだし。」

「大丈夫ですよ。

せっかく誘ってもらったんですから、一緒に飲みますよ。」

「でも、お姉ちゃん絡み酒だから・・・。」

「僕の友達にもいるから、絡み酒の人には慣れてますよ。

そんなに心配しなくて大丈夫ですよ。」

潤一郎さんは私が大好きなふんわり優しい笑顔で言った。

潤一郎さんがそんな風に言ってくれて、少し安心しながら食器を片付けて、

お姉ちゃんと潤一郎さんのお酒の準備をすることにした。





「まことちゃん、まみよっぱらってる。」

「おさけのんだらいつもだよね。」

「そうだよな。きょうはじゅんいちろうといっしょにおさけのんでるから、

おれたちにほおずりしてこないぞ、きっと。」

「まだわかんないよ。

ちかくにいったら、されちゃうんじゃないかな。

おふろにはいってはやくねとこうよ、ね?まことちゃん。」

夢と愛は、お姉ちゃんと潤一郎さんがお酒を飲んでいる姿を見ながら、

お姉ちゃんの視界に自分達が入らないようにしながら私に言った。


そうよね、いつもだったら今頃夢と愛に頬ずり攻撃を仕掛けてる頃

だもんね。

今の所夢と愛に構う様子はないけど、今のうちに避難させた方が

いいよね。

潤一郎さんごめんなさい。


夢と愛の話を聞いた後、私は2人と一緒にお風呂に入った。





まだ飲んでるんだろうなぁ。

でも、潤一郎さんも明日仕事なんだから、早くお姉ちゃんから開放

しなくちゃ。


お風呂から上がって、夢と愛を寝かしつけた後、お姉ちゃんを止めるべく、

お姉ちゃんと潤一郎さんがいる場所に向かった。

すると、予想に反してお姉ちゃんは、ソファーの上でスヤスヤと眠っていた。

潤一郎さんはその横で、1人でお酒を静かに飲んでいた。

「お姉ちゃん寝ちゃったんだ。」

「真琴ちゃん達がお風呂に入ってしばらくして眠っちゃいましたよ。」

「お姉ちゃんがこんなに早く酔いつぶれるなんて、意外。」

「ちょっとピッチが早かったですからね。

僕も結構飲んじゃいましたしね。」

「そうかな?そんな風には全然見えないのに。」

「あんまり顔に出ない方ですからね。

じゃ、そろそろ帰ることにしますか。」

「潤一郎さん、お姉ちゃんの相手してくれてありがとう。」

「楽しかったですよ。真琴ちゃんのいろんな話も聞けましたしね。」

「私の!?お姉ちゃん何言ったの!?」

「それは内緒です。」

潤一郎さんは、人差し指を唇に当てながら言った。


お姉ちゃん潤一郎さんに何言ったのよっ!

明日絶対聞き出さなくちゃっ!!


私がそう意気込んでいると、潤一郎先生はゆっくりと立ち上がり、

玄関の方へ歩いていった。

潤一郎さんの後を追いかけながら玄関まで行き、潤一郎さんを見送る

ことにした。





潤一郎さんは靴を履いた後、私の方を見てふんわり優しい笑顔で言った。

「真琴ちゃん、今日もおいしい夕飯ありがとうございました。」

「ご飯ぐらい何時でも作るよ。また食べに来てね。」

私は潤一郎さんに微笑み返しながら言うと、潤一郎さんの顔が近づいて

きて、私の唇に潤一郎さんの唇が重なった。

潤一郎さんの温もりを唇で感じていると、ゆっくりとその温もりが離れて

いってしまった。

その温もりが離れてしまうのが寂しく感じてしまう。

でも、潤一郎さんにそんなこと感じていると知られるのが恥ずかしくて

下を向いてしまった。

すると、床に映る影が大きさを変えたなと思っていると、首筋に潤一郎さん

が唇を押し当てた。

潤一郎さんの行動に驚いていると、首筋に強く吸い付かれてしまい、

「んんっ」

と思わず声が出てしまった。

すると、潤一郎さんが吸い付くのを止めて顔を上げた。

それに合わせて私も顔を上げ潤一郎さんを見ると、ふふっと笑いながら

「真琴ちゃんが僕の物だという印をつけさせてもらいました。

近いうちに、他の場所にもつけさせてもらいますね。」

と、私の耳に楽しそうな声で囁いてきた。

潤一郎さんの言葉に自分の頬が熱くなってくるのを感じていると、

「では、また明日。」

と、潤一郎さんは笑って去って行ってしまった。

そんな潤一郎さんを顔を真っ赤にして見送りながら、頭の中は

パニック状態になっていた。


他の場所ってっ!?

ていうか、今私の首筋についているのはキスマーク!?





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