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「本当に真琴ちゃんのご飯はおいしいですね。肉じゃがも茶碗蒸しも

とてもおいしいですよ。」

「ありがとうございます。潤一郎さんにそう言ってもらえて作ったかいが

あります。」

「ほら、また敬語になってますよ。」

「あ、でも、潤一郎さんにつられちゃってるだけだし。潤一郎さんも敬語で

話さないならいいのに。」

「さっきも言いましたけど、もう癖になってしまってるから無理ですよ。

真琴ちゃんは気にせずに親しい人と話すように話してくださいね。」



4人でテーブルに座り、潤一郎さんとそんな話をしていると夢と愛が、

「なかよしだね、まことちゃんとじゅんいちろう。」

「そうだね〜。なかよくしてくれるとうれしいよねぇ〜。でも、わたしたちが

いることわすれないでね。おなかペコペコなのにいつたべたらいいかわから

なかったもん。」

「そうだよな〜、はやくまことちゃんのおいしいごはんたべたかったのに、

なかよさそうにしゃべってるからまってたんだよなおれたち。」

「ほんとだよねぇ〜。」

夢と愛はおいしそうにご飯を食べながら、私と潤一郎さんの顔を交互に

見ながら言った。

そんな2人の言葉に思わず照れてしまいながら、再びご飯を食べ始めると、

玄関から大きな声で、

「ただいま〜、お腹すいたよ〜!」

と叫んでいるお姉ちゃんの声が聞こえた。





お姉ちゃんの声に気付いて玄関に出迎えに行こうとしたら、すでに玄関から

家に上がって私達の所にやってきた。

「いや〜、今日も頑張っちゃったわよ。ここまで頑張ればお腹が空くって

もんよね。真琴、お姉様においしいご飯早く食べさせて。」

お姉ちゃんはいつものように、私に擦り寄ってきて言った。



「今日もお邪魔してます。」

潤一郎さんは、ニッコリ笑いながら私に擦り寄っているお姉ちゃんに

言った。

そんな潤一郎さんを見てお姉ちゃんは、

「あら潤一郎先生、いらしてたんですね。

も〜、真琴も潤一郎先生が来てるなら来てるって早く教えなさいよ。」

「何言ってるのよ、言う前にお姉ちゃんがいつものテンションでやって

くるから、言うタイミング逃したの。潤一郎さん、ビックリするじゃない。」

「潤一郎さん?」

「そう潤一郎さんがよ。」

私がそう言うと、お姉ちゃんは楽しそうな顔をして、ふ〜んと言ったかと

思うと、

「潤一郎さんねぇ〜。

今まで潤一郎先生って呼んでたのに、潤一郎さんねぇ〜。

やっぱり付き合いだすと呼び方も変わってくるわよね。

いや〜、若いっていいわね〜。」

と、うんうんとうなずきながら言った。


若いって・・・。

まだ潤一郎さんって呼びなれてないのにそんなこと言われると照れちゃう

じゃないっ!


「何言い出すのよお姉ちゃんは。」

「何って、真琴ったら真っ赤になっちゃってかわいい〜。」

「かわいいじゃないでしょっ!もうそんなこと言う人には夕飯食べさせない

からねっ!!」

「いや〜ん、そんな悲しいこと言わないでよ。

おめでとうって気持ちで言ってるんじゃないの、お姉ちゃんは。」

「面白がっていってるくせに。」

「それもあるけどね。」

お姉ちゃんはあはは、と笑いながら、私の言葉など気にした様子もなく

言った。


まったくお姉ちゃんにはまいっちゃうわよ。


私は思わず溜め息をつきながら、そんなことを思っていると、お姉ちゃんが

今までと違い、真剣な顔になって潤一郎さんの方を向いて話出した。

「潤一郎先生、真琴はずっと先生のことが好きだったんです。

そしてお付き合いをすることになったということで、私も喜んでるん

ですけど、もちろん真剣なお付き合いなんですよね。

そうじゃなければ、姉として2人の付き合いは許すことは出来ません。

どうなんですか?」

と、お姉ちゃんは睨みをきかせて潤一郎先生に突然そんなことを

言い出した。

「ちょっとお姉ちゃん、突然何言ってるのよ。」

「大事なことでしょ?姉としてきちんと確認しないとね。」

「でも・・・。」



私は、お姉ちゃんの急な質問に潤一郎さんが何て答えるのか心配になって

しまった。



すると、今まで黙って私達の話を聞いていた潤一郎さんが真剣な顔で、

お姉ちゃんの質問に答えだした。

「真剣な気持ちでお付き合いさせてもらってますよ。僕もずっと真琴ちゃんの

ことが好きだったんです。

だから、真琴ちゃんのことは大切にしたいと思ってます。

今こんなことを言っても、あんまり真実味がないかもしれませんが、僕の

本当の気持ちなので、お姉さんにはわかってもらいたいです。

信じてもらえますか?」

潤一郎さんの言葉を聞いて、お姉ちゃんがどんな反応をするのかドキドキ

していると、

「わかりました。

真剣に付き合っているのなら私は、2人の付き合いは賛成です。

ま、私が反対した所で真琴の気持ちが変わるわけじゃないし、ちょっと

聞いときたかったんですよ。

でも良かったわね真琴、潤一郎先生にこんな風に言ってもらえて。」

お姉ちゃんはそう言った後、私を見てにっこり笑った。

私はお姉ちゃんの笑顔に笑顔で返しながら、

「うんっ!」

と、潤一郎さんが言ってくれた言葉が嬉しくて大きな声で答えた。





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