彼女と彼氏の事情


1.出会い


頭も痛いし、身体も筋肉痛になったみたいに痛い。
頭は二日酔いの痛さとは思うけど、身体の筋肉痛はいったい?
昨日は有田先生に無理やりつれて行かれたホストクラブでお酒を飲んで、居心地悪くてお酒ばかり飲んでいたのは覚えてるんだけど・・・。
痛い頭を刺激しないようベットで寝ていた身体をゆっくりと起こしながら、昨日の出来事を思い出そうとしていたけど、二日酔いの頭がそれを邪魔していた。

とりあえず、二日酔いの薬を飲んで出かける用意しなくちゃ。

そう思い、ベットから出ようとしたら、自分が裸でいることに気付いた。
そして、部屋の風景が自分の部屋と違うことにも気付いて驚いてしまった。
私の部屋は本棚が1DKの部屋で場所を取って狭い部屋のはずだが、ここはどう考えても、ホテルの部屋にしか見えない。
しかも、今までテレビでしか見たことないラブホテルと言われるホテル
のようにしか見えない。

どういうこと!?何で私がこんな所で寝てるの!!
いくら眼鏡をかけてないと言っても、ここが世間で言われているラブホテルという所なのは、いくら来たことがない私でも雰囲気でわかるわよ。
問題は、何で裸なのよ私!!

現状が理解できず、ベッドに座った状態でボーゼンとしていると、私に声をかけてくる声が聞こえた。
しかも、その声は男の声で・・・。
「起きたのか。身体きつくないか?昨日はちょっと無理させたからな。」
そう言って男は私の横に座り、私の髪に触れてきた。
「触らないで!」
私は、髪に触れてくる男の手を振りほどき、男からシーツを身体にあてながら素早く離れた。

何なのよ!誰よこの男は!?
しかも、なれなれしく人に触れてくるなんて!

私は目の前にいる男の正体もわからず、状況も掴めないで頭は二日酔いの辛さとパニックでわけがわからない状態になっていた。
そんな私を見ながら男は溜め息をついたかと思うと、ゆっくりベッド
から立ち上がり、私に近づいてきた。

ちっ、ちょっと!?近づいてこないで!!

私は後ろにずりずりと後ろに下がりながら、男がそばに来るのを避けようとしたが、うまく避けれるはずもなく、
男が再び私のそばに近づいた。
「もしかして昨日のこと覚えてないわけ?」
「なによ昨日のことって。」
「昨日2人で盛り上がったのにな。まー、アレだけ飲んでたら覚えてないのかもな。あんた酒弱そうだし。」
「盛り上がったって・・・。何があったのか教えなさいよ!」
「なんで裸で寝てたと思う?ついでに自分の身体見てみな。」
男に言われ、恐る恐る自分の裸を見ると、痣のようなものが身体中に散らばっている。

どっかで打ったのかな。でも、こんな場所まで痣ってつくものでもないし・・・。

私が疑問に思っていると、男がニヤッと笑いながら、楽しそうに言った。
「身体中についてるのはキスマークだよ。まっそれが昨日何があったかの証拠だな。」

あー、これがキスマークか、初めてみた。ってそうじゃないでしょ私!!
キッ、キスマークがついてるということは、世間でいわれているあの行為をしてしまったということ?
そういえば、友達が筋肉痛みたいに行為の後になったって・・・。
なんてことしちゃったのよ、こんな見ず知らずの男となんて!

「思い出してくれた?昨日はあんたから誘ってきたんだからな。
自分が被害者みたいな顔するなよな。世間でいったら男の俺を襲ったあんたが加害者なんだからな。」
「加害者!?私がそんなことするわけないでしょうが!!」
「何だ、思い出したわけじゃないんだな。じゃ、思い出してもらおうか。」
そう言って男は私のシーツを剥ぎ取って、私を抱きしめキスをしてきた。
「んんっ!」
私は、力いっぱい男の身体を突き飛ばそうとするが、女の力が男にかなうはずもなく、男の手が私の足にそって触れてきた。
「んっ!!」
私はどうにかして男から離れたくて、踵を思いっきり男の足の上に振り落とした。
「痛って!!」
男は抱いていた私から腕を放し、しゃがみこんで足を押えながら痛みに耐えているようだった。

今だ!

そう思い、急いで床に散らばっていた洋服を着てから部屋を飛び出した。











「はい、では後ろから集めて。」
数学の小テストを行って、用紙を回収すると、私はチャイムと同時に教室から出て、職員室へ向かった。
あの後、飛び出してからすぐにタクシーに飛び乗り、家まで帰り、シャワーを浴びてからスーツに着替えて急いで学校に向かった。
教師になって初めて遅刻してしまい、教頭先生からお小言という名の嫌味を言われてしまった。

こうなったのもあの男のせいよ!!

イライラした気持ちで職員室に戻ると、保健医の有田先生が話しかけてきた。
「加藤先生、昨日はあれからどうなったの?結構酔ってたみたいだから心配したんだけど。」
「どうなったかじゃないです!有田先生がホストクラブになんか無理やり連れて行くからとんでもないことがありましたよ。」
「何!?何があったのよ。お姉さんに聞かせてごらんなさい。」
楽しそうに有田先生が私に詰め寄ってきた。

何がお姉さんだか、本当に大変だったんだから!!

「あら?これってキスマークじゃない?もしかしてやっちゃったか。」
私の首筋を突きながら有田先生は言った。
私は首筋を急いで押えて、有田先生から少し離れながら言った。
「やっちゃったって・・・。大変だったんですからね!
目が覚めたら知らない男がいるし、裸だしで!!」
「やっぱりやっちゃったんじゃないの。昨日は『コウ』のこと誘っちゃってたもんねぇ梨佳子ちゃんは。」
「さそっ!『コウ』ってもしかしてあそこにいた男のことですか!!」
「そうじゃない?私もその場にいたわけじゃないからはっきりわからないけど。昨日は梨佳子ちゃん初めてあんな積極的な姿を見たわよ。ビックリしちゃった。」
「そんな誘ってたんですか?」
「覚えてないの?そりゃ積極的だったわよ。『コウ』のそばには梨佳子ちゃん以外寄らせなかったんだから。」
私は、有田先生の話を二日酔いの頭をクラクラさせながら聞いていた。





授業も終わり、放課後になり私は、小テストの採点をするために数学教師専用の部屋にいた。
この部屋は私だけの部屋ではないが、他の先生方は職員室にいることが多く、ほとんど私専用の部屋のようになっている。

はー、朝は最悪だった。しかも、有田先生の話によれば、私が誘ってたみたいだし。
あの男が言ってたことは間違っていなかったのよね。
でも、酔ってる女にいくら誘われたからって手を出さなくてもいいじゃないの!

私は自分が行った行為をどうしても思い出せず、イライラしていた。
「二日酔いは少しは良くなった?」
声がする方を見ると、私のイライラの原因がドアの所に立っていた。
「何であなたがここにいるのよ!!」
「なんでって、折角忘れ物を届けにきてやったんだろ?親切に届けてくれた人に、そんな言い方はないんじゃないか?」
男は、私が昨日つけていた髪留めを私の目の前に見せながら言った。
「それはご親切にありがとうございます。じゃ、用事が済んだら帰ってくださいね。」
「いや、用事はまだ済んでないんだ。」
「これ以上なんの用事があるんですか、早く帰って下さい。」
私はこれ以上一緒にいたくなくて、部屋から出ようとした。
すると、男は通り過ぎようとする私の腕を掴み、耳元で囁いてきた。
「昨日の夜のことは思い出した?」
私は男の腕を振りほどこうとするが、振りほどけずふらついてしまい、男の胸の中に倒れこんでしまった。
すると、朝と同じように男は私を抱きしめてきた。

何するのよ!また踵で踏んでやる!!

そう思い、朝と同じように踵を振り下ろすが、男は私の行動を予想していたかのように私の足を払い、体勢を崩した私を庇うように2人で床に倒れこんでしまった。
「何度も同じ手は食わないよ。それよりも、あんたには、昨日のことを思い出してもらわないとな。これ邪魔だな。」
そういって男は、私の黒縁眼鏡をはずし、キスをしてきた。
「んんんっ!!」
抵抗しようとするが、手は押えられ、足は上から乗られているため動かすことができなかった。
そんな状態の私に男は、刺激が強いキスを仕掛けて、私の口の中に舌を潜りこませ刺激を与える。
「んっふうぅ」
抗議しようとするが、男の舌は私の口の中を自由に動きまわり、ますます刺激を与えてくる。
「はぁぁんっ」
私の口から抗議以外の声が感じ出しているのを感じると男は、自分の手を私のスカートの中に忍ばせてきた。
「んっんんっ!」
男の手は私のショーツの中に入り、秘部と突起を刺激してきた。
「はぁんっ、はぁぁんんっ」

身体痺れて力が入んない。好きなようにされてるのに、男の手に感じちゃってる。

男は唇から離れて、ニヤッと笑いながら聞いてきた。
「思い出した?あんたは昨日もこんな感じに感じてたんだよ。」
「おっ、思い出す・・わけな・・いっ・・でしょ、こんな・・ことさ・・れてっも!」
「そうかなぁ、いい手だと思ったんだけど。じゃ、ゆっくり思い出してもらおうか。」
そう言って男は私の秘部をさらに刺激してきた。

このままじゃ、学校でとんでもないことしちゃうっ。

そう思い、少し私の身体からずれた男の身体を目掛け足を振り上げると、男の身体は離れていった。
「危ないなぁ。いつもいつも足を使ってくるなよ。」
「なっに・・言ってるの・・・よっ。当然でしょうがっ」
「昨日まで処女だったあんたには刺激が強いのかもしれないな。
じゃ、続きはまた後日ということで。」
「後日なんかないわよっ!!もうあなたと会うことなんて
ないし!!」
「あるさ、俺はあんたに会いに来るんだから。あんたにはいろいろ思い出してもらわないといけないからな。
じゃ、今日はこれで帰ることにするよ。またな梨佳子。」
男は何事もなかったような顔で部屋から出ようとしていた。
「ちょっと!人のこと呼び捨てにしないでよね!!」
「梨佳子は俺のこと『あなた』呼ばわりだな。だから教えとくけど、俺の名前は道下 孝蔵。もう他人行儀な呼び方するなよ。」

他人でしょうが!

男の台詞に怒りが込み上げながら睨むと、私の目には男が悪魔のような人を引きつける微笑を見せていた。
私はその顔に思わず目が奪われてしまったけれど、
「1週間後には身も心も梨佳子は俺の物になるよ。」
男はそう言い残し、一人立ち尽くしてしまっている私の目の前から消えていった。





「1週間後には身も心も梨佳子は俺の物になるよ。」

この言葉が私、加藤梨佳子と道下孝蔵の始まりの合図だった・・・・。












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